メタバース・ビジネスに関する甘い勧誘をよく聞きます。
「日本中、世界中からお客さまが来てくれますよ」と。
ホントにそうでしょうか?
「いやいや、その前にメタバースに入ってくれませんよね?」
と、おじぞうは思います。
こんちには。
メタバースのおじぞうこと、スギオカです。
Facebook社が「メタ」に社名変更したことをきっかけに、「メタバース」は2022年のバズワードになりました。
しかし、言葉としては流行ったものの、実際にメタバースを活用している人や入ったことのある人は驚くほど少ないのが実情です。
感覚値ですが、メタバースに入ったことのある人は、いまだ10人に1人くらいでしょう・・・
いろんな理由があると思いますが、メタバースってちょっと怖いですよね?
物理的な危険はありませんから、本当は海外旅行などよりずっと安全なのに、何だか不穏な気配がします。
それは、リアル(=この世)じゃないので、彼岸(=あの世)に感じられるからではないでしょうか?
しかし、当たり前ですが、メタバースは死後の世界ではありません。
たとえて言えば、「あの世」と「この世」の間にある場所です。
かつてギリシャの人たちは、あの世とこの世の間に、レテの河とムネモシュネの河が流れていると考えました。
レテは忘却の神様、ムネモシュネは記憶の女神です。
レテ河の水を飲んだ人は記憶をなくし、ムネモシュネ河の水を飲んだ人は知識や記憶を保てます。
そのため、ムネモシュネは学問の神様ともみなされました。
メタバース空間は、その「ムネモシュネの河に浮かぶ小島」にあたるのです。
ただし、この世側からは、メタバースもあの世も向こう岸です。
つまり、メタバースはリアルな世界からは、「あの世」と同じように感じられるのでしょう。
それは、海外旅行で出会う怖しさとは違う、何か得たいのしれない感覚です。
しかし、知らない場所に行く冒険としてではなく、懐かしい出来事を思い出すために使う時、メタバースは素晴らしい効果を生みます。
ムネモシュネの河をわたり切ることなく、臨場感あふれる記憶を呼び覚ますことができるからです。
以上の現象は、文化史の文脈で考えると、すっと腑に落ちます。
ゴッホは言いました。
「死者を 死せりと思うなかれ
生者のあらん限り 死者は生きん」
覚えていてくれる人がいる限り、その人は生き続けるという意味です。
メタバースに入ってもらいたければ、メタバースの側から手招きするのではなく、リアルの側から一緒に入ってあげましょう。
おじぞうは、そうした記憶の旅路を安全に楽しんでいただくお手伝いをしています。
宿泊事業者さまが、メタバース活動に向いている理由
さて、メタバースの側から呼び寄せるのではなく、「リアルの側から一緒に入る」大切さを、少し感じていただけたと思います。
それでは、具体的にどこで入ってもらうのがいいでしょう?
おじぞうが考える答えは『旅先』です。
旅先は、非日常な空間ですからメタバースとの親和性が高く、また、そこでの記憶を大切にとどめておきたい場所です。
その旅先で、メタバースへの入り方をやさしく教えてくれて、入ったメタバース空間をお土産として持ち帰れるとしたら、どうでしょう?
しかも、そのメタバース空間に、旅の思い出を散りばめれば・・・
お客さまは、旅の楽しさをいつでも臨場感をもって思い出せます。
さらには、家族や親しい友人をそこに招いて、旅の感動をシェアすることもできるでしょう。
一緒に旅行した仲間で、時折集まるのもいいですね。
メタバースに関する思い違い
ところで、メタバースに関しては、大きな思い違いが蔓延しています。
最たるものは、以下の3つです。
・メタバースにはゴーグルが必要
・メタバースには大きな資本が必要
・メタバースは専門家でなければ扱えない
いずれも、そんなことはありません。
スマホで見られるサービスもあれば、無料で使えるツール、誰でも簡単に飾りつけられるプラットフォームが存在しているからです。
大手メディアが流す情報のほとんどは、自分たちでメタバースを使った一次情報ではなく、もっぱら誰かの見解を引用した二次情報。
しかも、いまだに「20世紀的な大企業基準で考えられた」メタバース・イメージにもとづいています。
本来、メタバースはメタな(=次元を上げた)発想ができることが魅力ですし、Web3的に考えるならば「分散的=非集権的」であるはずなのに・・・
多くの取り組みが、旧態然とした発想で動かされています。
たとえば、「立派な建物をつくって、たくさんの人に来てもらう(=マスメディアを利用して不特定多数の大量集客がしたい)」という発想です。
しかし、冒頭書いたように、多くの人はメタバースに入る手前で足を止めます。
つまり、メタバースの集客はリアル以上に難しいのです。
メタバース空間をつくるのに何百万円もかけ、マス広告で人を集めるとしたら、それは血みどろの戦いになるでしょう。
同じ発想でお客さまを取り合うならば、そこはレッド・オーシャンだからです。
実際、数千万円の開発費をかけて、オープニングに一桁台の入場者だったスペースもあります。
実は、メタバースは『入口』ではなく、『出口』で使われるべきなのです。
あるいは『出口で手に入るお土産』として活用される時、その魅力をあますところなく発揮します。
言い方を変えれば、ご縁をつくるためではなく、できたご縁を育むことに向いているのです。
さて、おじぞうは「日本のメタバース普及の鍵は、宿泊事業者さまが握っている」と考えているわけですが、その根拠をChatGPTにも聞いてみました。
本当に、そうですね。
観光事業は多くの場合、季節や天候、その土地で行われる催事に左右されますが、『メタバース体験』というイベントは、宿泊事業者さま主体で自由に開催できます。
誰にとっても、嬉しい仕掛けと言えるでしょう。
特に、外国からのお客様に『日本の思い出』をお持ち帰りいただくのに、メタバースは大きな威力を発揮します。
つまり、まだ見ぬ日本を体験してもらうためではなく、訪れた日本を思い出してもらう使い方です。
以上の考えにもとづいて、さまざまな思い違いをひっくり返し、実際におじぞうと一緒にメタバース空間に入っていただくセミナーを準備しました。
セミナーのご案内
本セミナーでは、おじぞうが参加者のみなさんをメタバース空間にお連れします。
「案ずるより産むが易し」で、知ってしまえば「なんだ。こんなに簡単だったのか」と驚かれることでしょう。
やり方がわかれば、今度はあなた自身がお客様をメタバース空間にご案内できます。
さらに、そのメタバース空間を、思い出の宝箱としてお客様にお持ち帰りいただけるのです!
セミナーは約2時間で、3章構成になっています。
各章の内容は、以下の通りです。
1章:メタバース全体の見取図
おすすめのプラットフォームは?
★ 体験:メタバース空間への入室
2章:おすすめプラットフォームの詳細
知っている人は、別の扉を開いています
★ 体験:自分専用メタバース空間の作成
3章:今、何が起きているのか?
メタバースの歴史的な意味
★ 体験:お土産としての日本庭園への入室
わずか2時間で、あなたはメタバースに関するアドバンテージを手にできるでしょう。
具体的には、以下の知識と体験、そしてお土産をご提供します。
1. メタバースの全体像とアプローチの考え方
2. 無料で使える、おすすめプラットフォーム
3. メタバース空間の複製方法
4. シンギュラリティーまでのコンピューター史
5. メタバースの文化史的な意味
6. 時代の流れをつかんだことで生まれる発想
7. 宿泊事業者さまのアドバンテージ
8. 実際のメタバース入室による経験値と自信
9. 自分専用のメタバース空間
特に、『3. メタバース空間の複製方法』を知っているかいないかは、発想の大きな分岐点になります。
それを知らずに、メタバースの建造物をリアルと同じ『一点もの』と考えるから、「立派な箱をつくって、大量集客」という発想になってしまうのです。
時代変化の見取り図を手に入れ、本当に有益な情報と実際のメタバース体験をすることで、全く新しい考え方を手にしていただけます。
メタバースを活用して、新しい時代のビジネスをリードしたい方の参加をお待ちします。
具体的には・・・
・ メタバースを活用したい
・ メタバースを実際に体験してみたい
・ メタバースについて、基本的なことを知りたい
・ 技術革新が加速している理由を知りたい
・ 自分の組織を時代の流れにあわせたい
・ 地域活性の起爆剤をさがしている
・ シンギュラリティーって何?
・ これから時代はどうなるの?
なお、現在、本セミナーは個別依頼に対応する形で開催しています。
気になった方は、以下のフォームで気軽にご相談ください。
「メタバースを思い出の宝箱にする」というアイデアに関しては、短編マンガがありますので、お楽しみください 😊
旅先で買ったお土産を、大切に保管しておきたい女性の物語りです。
メタバース空間には、物理的な制約がありません。
大切な物やお気に入りの風景を、好きなだけ展示できます。
もちろんそれを、身近な人と共有することも、場合によってはパブリックに公開することもできます。
たくさんの知らない人に来てもらうのではなく、ご縁のある人、大切な人に立ち寄ってもらう使い方と言えるでしょう。
ちなみに、上記のマンガの絵も無料のメタバース(正確には、アバター制作サービス)でつくっています。
そのこと1つ取っても、メタバースの可能性を感じていただけるのではないでしょうか?
そして、以下の感想は、おじぞうがスペースのつくり方をお伝えしている『メタバース/Spatial入門』講座に関するものです。
感想をお寄せいただいたみなさんに、あらためて感謝します。
柏原聡太さま
「自分の好きな空間を選んだり、物を置いたりするのって楽しかったです。
あと、予想外に得られたものとして、あの空間って自分を冷静に客観的に見れる感覚があって、自分を振り返ることができたので、行き詰まったときに氣づきや問題を解決するためのヒントを得る場としても使えるのではと思いました。」
前澤裕子さま
「脳みそ全開で疲労度半端ないです。
ですが、これもありです。
優しく導いてくださったお地蔵さんに感謝です。
私はできる!!
そして人に教えられるようになる!!です。」
S.Mさま
「最初が肝心でスギオカさんに教えていただいて良かったなと思いました。
専門用語はもちろんのこと、こういった世界がさっぱり分からない人にとって難しそう、できないだろうという想いが強いのでやってみようという最初の一歩がなかなか出ません。
スギオカさんは、とても丁寧で親切で穏やかに進めてくださるので、安心でした。
何度でもどんな事でも聞いてくださいというスタンスは、私のような人からするととても有難く、救われるのです。
まだまだ、ビジネスへ活かせるレベルでもないし具体的な何かをするという物が分かりませんが、今回学べた事で、少し自信になりました。
ありがとうございました。」
T.Iさま
「当初は、アバターを作る機会をいただけたという認識しかありませんでした。 空間にも自分の世界観を反映させることができるとわかり、楽しくなってきました。」
広瀬篤嗣さま
「Spatialでは、あらかじめ、使用目的を想定して、雛形のようなものを準備してくれているので、実用性の極めて高い空間創りがいとも簡単にできてしまうので、感動しました!!!」
K.Fさま
「今回新たな視点を持つ機会が出来てありがたいです。
これをどうビジネスに乗せていくかはまだ未知なところがありますが、楽しんでいきたいと思います。」
Y.Kさま
「もしかしたら死ぬまで手を付けずに終わっていたかも、と思うと、この機会があったことに感謝しています。
最初のアバター作成でつまずき、そこから進むのに時間がかかりましたが、以降は思ったよりスムーズに進みました。
個人的に質問もさせていただきましたが、新しいことに挑戦する時に伴う不安をよく理解していただき、寄り添った解答を頂けたことは、本当に心強かったです(大げさ?でも本当です)。
景色がいいところが大好きで、『壁しか見えない超おいしいフレンチより、眺めがいいなら吉野家でもマックでもいい!』というくらいの私。
メタバースでみられる美しい景色が嬉しかったです。
ただ画像や映像を見るだけでなく、そこに自分がいる、という感覚にテンションが上がりますね。
HOME画面だけでも感動しました。」
ご依頼の連絡には、以下のフォームをご利用ください。