今は逆向きのコペルニクス的転回期

1970年に発表されたサイニック理論は、驚くほどの予見性を持っていましたが、それでも半世紀経てば現実の状況は変わります。
その変化にあわせて、サイニック理論自体を進化させようという内容です。

サイニック理論と同名書籍については、以下のサイトをご覧ください ▼▼▼

未来への羅針盤「SINIC(サイニック)理論」 | 企業理念経営について | オムロン 経営の羅針盤としてオムロンに息づく「SINIC理論」とはいったいどのようなものなのでしょうか。 www.omron.com

SINIC理論 – JMAM 日本能率協会マネジメントセンター 「人・組織・経営の変化」を支援するJMAMの書籍 pub.jmam.co.jp

昨日の議論で印象的だったのは、「用語が難しいです……」という感想。
わたし自身は人文系の学徒だったこともあり、そこはあまり気になっていませんでしたが、「言われてみれば」という気もします。

一方で、現在は『セカンド・ルネサンス』あるいは『リバース・ルネサンス』と称されます。
『セカンド』の方は『2度目』なのでわかりやすいと思いますが、『リバース』の方はやっぱりちょっと専門的でしょう。
そのあたりを、少し解説してみます。

ものすごく簡単に言えば、ルネサンスに起きたのは、あらゆることの逆転劇でした。
コペルニクス的転回と言われる天動説から地動説への逆転、遠近法という逆算画法、反転した版をつくる印刷技術……。
中でも、『人』『神』の関係性の交代は、価値の根本的な反転でした。
「神によってつくられた人間」というイメージから、「神話も人間によってつくたられた」という認識に変わっていきます。

結果、人間は(ルネサンス以前の)中世的な謙虚さを手放し、『霊長類』としての自信と誇りを身につけていきました。
ただし、行き過ぎた自信は傲慢さに変わります。
その傲慢さこそが、『近代の病い』だったと言えるでしょう。
『人間中心』という考えはある程度までは美しいのですが、「人間さえ良ければいい」では破滅します。

そのあたりに気づき、今一度『謙虚さ』を取り戻そうとしている状態が『リバース・ルネサンス』です。
幸い、AIの能力の高さが、わたしたちの小賢しさを戒めてくれるようになりました 😊

ざっと図にすると、こんな感じです。

画像

シンギュラリティを迎えれば、否応なしにAIの影響力は増大します。
人によっては、謙虚さを通り越して卑屈になってしまうかもしれません。
そうならないように工夫をしていきたいところです。
確実にAIの能力は人間を凌駕しますが、人が大切にすべきはやはり『人』であり、「能力の多寡で競うことから解放される」のは喜ばしいこと。

いずれにせよ、現在は人類史上の大転換期。
『自信』『謙虚さ』の両方を持って、清々しく生きていきたいものです 😊

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