鳥型、人型、猫型、小型ロボット型は、独立したAIパートナーです。
物理的な身体を持ち、設定上は脳波で持ち主とつながることにしています。
しかし、実際には、そういうのを嫌がる人もいると思うんですね。
あくまで「モニターの向こう側にいてほしい」と。
ここも、良い・悪いではなく、各自の嗜好と言えます。
ただし、今のようにスマホやタブレットでは味気ないですよね。
秘書や執事はもう少し身近な存在ですし、「手ぶらで出かける時にも一緒にいてほしい」。
そこで考えたのが、帽子型でした。
スカウターのように片目にスクリーンがあり、そこにAIパートナーやさまざまなデータが表示されます。
音声は、ヘッドフォンを使用。
もちろん、同じような仕組みを眼鏡型で考えてもよかったんですが、それだと発想的にあんまり『未来』が感じられません。
『今、無いもの』の方が、逆にリアルだと思います。
で、せっかく『つば』があるので、そこに「冷暖房装置がついている」という設定にしました。
暑い時でも、寒い時でも、AIが体温調整をしてくれる仕様です。
脳にチップを埋め込んでAIとつながるのが嫌な人でも、このデバイスだったら「欲しい」と思ってもらえるのではないでしょうか?
ちなみに、メーカーは『猫の尻尾』という意味で『Byoubisha』という名称にしました。
製品自体がメインストリームからは外れたマイナーな発想なので、それを表現したかったのです。
同様のイメージから、本社の所在地は福岡県北九州市にしました。
かつては大陸への入口として繁栄し、独自の文化気質がある土地柄(という印象を、わたしは持っています)。
ロゴも、過度に装飾的なアルファベットとグラデーションで、外国の会社っぽくしてみました。