005:殺したいのか、生かしたいのか

昔、伊集院光さんが「自分もタバコを吸っていたので、禁煙に成功したからといって、鬼の首を取ったように、タバコを吸う人を悪く言いたくない」というお話をされていました。

わたしも同じ感覚です。
タバコが身体に悪いことは誰でも知っていますから、やめられない人には、やめられない理由があるのだと思います。
そこにあるのは、むしろ痛みですね。
実際、わたし自身も、20代の頃には1日1箱半くらい吸っていました。
自分がやめたからと言って、吸っている人をあからさまに悪くいいたくない由縁です。


そして、同じような嗜好品に、『SF戦争もの』があります。
たとえば、そのものズバリ『STARA WARS』『宇宙の戦争』
あるいは、『宇宙戦艦ヤマト』にしても『機動戦士ガンダム』にしても、実態は戦争を舞台にしたヒーロー活劇です。
血が飛び散るシーンはほとんど出てきませんが、やっていることは「殺すか・殺されるか」
本来、褒められたものではありません。

とはいえ、それらに心躍らせた過去は事実ですし、今でも全面的に嫌いになったわけではありません。
ただ、タバコをやめた時のような感じで、「もういいかな・・・」と思うのです。

一方、同じSFでも、星野之宣さんの『ブルーシティー』は、殺しあいではなく、生きることをテーマにしたSFマンガでした。
最終的には、これまた戦争の予感をはらんだ終わり方をしますが、全編を通したテーマは『過酷な状況を生き延びていく人類』
コロナ禍の閉塞感を、半世紀近く前に先取りした作品です。

このマンガを掲載していた『週刊少年ジャンプ』の懐の大きさを思います 😊


というわけで、現在準備中の『トラスト・プロジェクト』は、人が生き延びることをテーマにしたSF企画です。

『思考が現実化する』のであれば、幸せに生きられる未来を思い描いた方がいいですよね。


早く行きたいなら一人で行け
遠くへ行きたいならみんなで行け

みんなで行くには進め方が大切ですね 😊


『トラスト・プロジェクト』の公式Twitterはこちらです ▼▼▼


AIが描いた画像のサンプル ▼▼▼

画像
未来の宇宙服。これを手描きすることを思うと、クラクラします 😊
画像
未来の宇宙ポッド。宇宙船と宇宙ステーションを結ぶ、バスみたいな乗り物です。
画像
サイボーグ。首のあたりが、それっぽいですね。

004:AIとNFTが「未来の技術」である理由

『トラスト・プロジェクト』の最大テーマは『多様性』ですが、それを表現しようとすると、どうしても個人の発想や嗜好が一種の『壁』として立ち上がってきます。
善い悪いではなく、人間にはそれぞれに思考の枠組みがあり、その限界を超えることは簡単ではないからです。

では、どうするか?

可能性と楽しみの両方にひらかれているのは、『協働』です。
つまり、自分以外の人の知恵を借りること。
『三人寄れば文殊の知恵』ですね 😊

ちなみに、『三人寄れば』の部分は単なる足し算ではなく、指数関数(1X
2X2=4)で考えるとしっくりきます。
つまり、三人寄れば4倍、四人寄れば8倍の賢さです。

そして、お互いを尊重し、出てきたアイデアを誰もが使えるようにすれば、自由な発想は一気に羽ばたきます。
そこで大切になってくるのは、『信頼関係』
お互いの気持ちや利益を傷つけない安心感こそ、想像力の翼です。
『TRUST』という名称には、そうした活動への思いをこめました。

とはいえ、一方で、意見の対立があった場合の調整手段や、権利の明確化も大切です。
すべてを気持ちにゆだねるオペレーションは、イメージとしては美しいのですが、往々にして空中分解に行き着きます。

四半世紀前に『トラスト・プロジェクト』の基本構想を考えつき、何度トライしてもなかなか形にできなかったのは、そこのところのうまい調整方法が見つからなかったです。

しかし、今、わたしたちは『NFT』という仕組みを手にいれました。

NFTを使えば、高い自由度をもって活動しながら、最重要の権利が誰にあるのかを明確にできます。

具体的には、『トラスト・プロジェクト』の基本3原則の1つ『すべての物にはメーカーがある』をNFTによって担保します。
メーカーロゴをNFT化し、その持ち主(=メタオーナー)が最終決定権を持つ仕組みです。
※ 基本3原則についてはこちらの記事をご覧ください ▼▼▼


そして、『トラスト・プロジェクト』をなかなか動かせなかったもう1つの理由は、画像化の困難さでした。
未来の世界がどうなるかを視覚化するには、既成概念にとらわれない想像力とかなりの画力が必要になります。

趣旨に賛同いただけたとしても、参加者全員にそれを求めるハードルの高さたるや、棒高跳びなみでした 😊

しかし、今、わたしたちは『画像生成AI』という相棒を手にいれました。

特に美術系の勉強をしていなくても、使い方さえマスターすれば、指示をコピペするだけでハイクオリティーな画像が生み出せます。
※ 現時点でのわたしのオススメは、Leonardo.ai


あらためて書きます。
AIとNFTは、比喩的な意味でだけ『未来の技術』なのではありません。

幸せな未来のヴィジョンを形にでき、それを使って未来につながる経済をまわせるからこそ『未来の技術』なのです。


早く行きたいなら一人で行け
遠くへ行きたいならみんなで行け

みんなで行くには進め方が大切ですね 😊


『トラスト・プロジェクト』の公式Twitterはこちらです ▼▼▼


AIが描いた画像のサンプル ▼▼▼

画像
未来の住宅。きっと、ゆっくりまわるのでしょう。
画像
未来のアクセサリー。光っています。
画像
未来のオフロードカー。どこから乗るのか・・・

003:できると思う人と、できないと思う人

未来のSFを考える上で、最も重要なファクターの1つは『ワープ航法』ではないかと思います。
物理的に離れた場所にジャンプする技術にはいろんな名前がありますが、ひとまずここでは『ワープ』と呼びますね。

「いやいや、あれはつくりごとでしょ?」と思われた方。
はい。
実はわたしも、どちらかと言えば、そっち派です。
原理のわからないことを、なかなか「できる」とは思えません。

ただ、飛行機ができる前はどうだったでしょう?
ほとんどの人は「人間が自由に空を飛べるなんて・・・」と思っていたはずです。
つまり、今できないからと言って、それは未来永劫できない根拠にはならないんですね。

さらに言えば、AIが人間にはできない活動をするようになれば、まったく別次元の理論や装置も生まれます。
実際、画像生成AIの描画1つとっても、別次元のスピード感。
まさに今、わたしたちは未来世界の入口に立っているわけです。

何より、ワープができるようになって、いろんな星の物資や現象と出会えるようになったら、おもしろいじゃないですか 😊
ゴールドラッシュやオーロラ見学の宇宙版のような感じです。
そうした空想こそ、SFならではの楽しみと言えます。

とはいえ、やっぱり「ワープが実現するとは思えない・・・」

だったら、実現できると思える人とできないと思う人で、年代をわけて共存すればいい。
それが、『TRUST PROJECT』の大きな枠組みです。
つまり、一定のスパンを持った『年表』こそが最重要コンセプト。

そのアイデアは、大好きな漫画家:星野之宣さんの『2001夜物語』にインスパイアして生まれました。
中でも、2巻の最初に掲載されている『天の光はすべて星』ですね。
ワープ理論を考えた天才科学者とその実証実験に挑む娘のドラマ。
そのリアリティーは、感涙ものです 😊


ところで、自己啓発の分野では、もっぱら「できると思うこと」が奨励されます。
できると思う人はできる方法を探し、できないと思う人はできない言い訳を探すからです。
それはまぁ、その通りなんですが、ことが未来の想像となれば、「できない」と思うリアリティーも大切です。

『TRUST PROJECT』は、その葛藤を調停するための仕掛けとも言えるでしょう。
できると思う人は、できてからの時代の空想を楽しめばいいし、できないと思う人はできる前の時代の空想を楽しめばいい。
つまり、「できる」「できない」で言い争う必要はないってことです。
ハイホー 😊

それらがつながって、大きな未来のヴィジョンの共有になっていく。
ただ1つ。
いずれのヴィジョンも『幸せ』なものであってほしいですね。
なぜなら、『思考は現実化する』からです。


早く行きたいなら一人で行け
遠くへ行きたいならみんなで行け

みんなで行くには進め方が大切ですね 😊


『TRUST PROJECT』の公式Twitterはこちらです ▼▼▼


昨日、AIと共同生成した画像はこちらの3枚 ▼▼▼

002:あれもいいし、これもいい

Twitterでご縁のできたビニウサさんに『TRUST PROJECT』の傾向分析をしてもらったところ、「カッコイイ & アーティスティック」の角に置いていただきました。

嬉しい ❣️

こういうのは自分で主張すると、ちょっと痛い感じにもなりますが、人から言ってもらえるのは嬉しいですね 😊
ビニウサさんに感謝です。

画像


ちなみに、昨日、Twitterにアップしたのは、この3点。

画像
未来のマスク
画像
未来の宇宙服
画像
すれ違う宇宙船


SFですね 😊


何より、これらの画像を生成AIでつくれているのが、楽しいんです。

手順的には、まず最初に自分でラフスケッチを描き、それを画像生成AI(わたしはLeonardo.aiを愛用)に読み込みます。
続いて、「こんな感じで描きたい」というサンプルを選んで、ジェネレイトすれば、ものの10秒くらいで上記のような画像をつくってくれます。

サンプルにするのは他の人がつくった画像で、違ったサンプルを選べば異なるテイストにしてくれますから、組み合わせは無限大です。
実際、上の3点も、全然違うテイストですよね。

そうした『多様性』こそ、わたしが展開したいテーマ、あるいは賛同してくださる方と共有したい感覚なんです。

あらゆる作品は、作者(あるいは美術監督)の世界観を反映するため、どうしても統一的なデザインになりがち。
しかし、未来の風景はガラス張りのビルの横にゴシック建築の教会が建っている、ごった煮的なものになるはずです。
わたしは、その多様性に未来のリアリティーを感じます。

宇宙服1つとっても、各メーカーによって、全然違ったテイストのデザインが展開されるはずですよね。
今のところ、わたしのお気に入りはこれ ▼▼▼ ですが、あくまでそれはわたしの趣味に過ぎません。

画像


「いろんな好みを並列的に共存させたい」というのが、『TRUST PROJECT』の最大テーマです。


早く行きたいなら一人で行け
遠くへ行きたいならみんなで行け

みんなで行くには進め方が大切ですね 😊

001:明るい未来を、描きたい

しばらく休止していた、NFT関連の投稿を再開します。

きっかけになっったのは、画像生成AIの登場です。

そのおかげで、これまで「実現するのは、ちょっと無理だろうな・・・」と諦めかけていた企画を、形にできる可能性が見えてきたからです。
その企画は、タイトルを『TRUST PROJECT』と言います。

画像


この企画は未来を舞台にするSFなんですが、その特徴は、一言で言えば『多様性』
さまざまな可能性を並列的に描くことを目指します。
基本となる規定は、3つです。

1:宇宙開発は民間企業がになう

2:すべての物にはメーカーがある

3:国家意識は言語によって支えられる

順番に、解説しますね。

イーロン・マスク氏の活躍によって、今でこそ民間企業の宇宙開発は当たり前になっていますが、この企画を思いついた1998年頃、宇宙開発は完全に冷え切っていました。
※ スペースXの設立は2002年

米ソの対立によって国家が牽引した時代は、はるか昔(具体的には1960年代)。
その後に起きた『STAR WARS』に象徴されるSFブームは、むしろ宇宙を「遠くのファンタジー世界」にしました。
宇宙への夢は、一旦リアリティーを失ったのです。

そんな中、ガンダムの監督である富野由悠季さんのインタビューに接する機会がありました。
そこには、ガンダムを『戦争』にした理由が書かれていて、とても感心(と言うと偉そうですが、要するに納得)したんです。

というのも、それまでのロボットアニメでは、巨大ロボットがつくられるリアリティーが非常に希薄だったんですね。
マジンガーZなどは、年老いたおじいちゃん科学者が一人でつくったりして・・・ 😊

それに対して、『あれだけのものをつくるには、国家予算が必要』というのが、富野さんがガンダムの設定を『戦争』にした理由です。


ともあれ、戦争はやっぱり辛いですね。
かつての男の子は戦うことを「かっこいい」と信じていました。
あるいは、「信じ込まされていた」と言ってもいいかな。
少し厳しい言い方をすれば、戦士であることの美学は、都合よく使われるコマである境遇の自己正当化と言えます。

要するに、わたしたちは『殺す』ことや『死にそうになる』ドラマにフォーカスし過ぎていたと思うんです。

一方、20世紀半ばには、『バラ色の21世紀』的な夢もありました。
「21世紀になれば、人類は科学の力で幸せになれる」と。
残念ながら、わたしたちは今でも生きることに苦しんでいますが、そこには『生きること』『幸せになること』への大きな期待がありました。
そして、『思考は現実化する』のであれば、暗いイメージを重ねるよりも、明るい未来を思い描いた方がいいですよね。



そんな前提でわたしが考えたのは、「この先、宇宙開発が進むとしたら、その牽引役は民間企業になるだろうな」『そのワクワクする世界を描きたい』という思いでした。
まさに、イーロン・マスク氏がそうであるように、大きな熱意がなければ、宇宙へのプロジェクトは動かせません。

国家の対立が宇宙開発に直結しない時代において、ロケットを打ち上げ、地球以外の星を目指そうとする集団は『民間企業』だと思ったのです。

そうなれば、つくられる物全てにメーカーが存在することになります。
ロケットや宇宙船、宇宙服には、さまざまなロゴが刻まれていくでしょう。
しかも、当然それは1社ではありません。
『TRUST PROJECT』が展開するのは、そのメーカー各社のロゴであり、製品ヴィジュアルであり、社史や人間ドラマです。

勢い、たくさんの高品質なヴィジュアルが必要になります。
しかも、それらはわたしの好みや考えだけでつくられたのでは、おもしろくありません。
それでは『多様性』どころか、一種の『独裁』ですから。

そんなわけで、長年「形にしたい」と思いつつ、どうやっていいのかわからないでいたところでの、画像生成AIとの出会いだったわけです。
そりゃ、興奮しますよね 😊

画像


ちなみに、宇宙にどんどん出ていけば、当然『国境』という物理的な制約は意味がなくなるはずです。
一方で、まったくの無法状態というのも困ります。

そこで、同胞意識や各種の調停は、法律やコミュニケーションの土台である『言語』がになうことになるでしょう。
つまり、『国語』『国』の輪郭を形づくるわけです。

といった企画を、今から4ヶ月かけて、NFTアートとしてリリースします。
詳細や進行具合は、noteやTwitterで随時お知らせしていく予定です。
ご興味わいた方は、ぜひご一緒ください。


早く行きたいなら一人で行け
遠くへ行きたいならみんなで行け

みんなで行くには進め方が大切ですね 😊