Spatialはとても扱いやすく、簡単に自分の好きな空間をつくれるメタバース・サービスですが、もちろん万能ではありません。
また、どんなツールにも固有の『癖』があるものです。
Spatialも例外ではありません。
その際たる癖が、窓の外や壁ギリギリに設置したオブジェ(壁の場合には、特に画像)がつかめなくなる現象です。
これは、もともとあった仕様ではなく、何回かのバージョンアップで起きるようになった現象なんですが、ちょっと困りますよね。
わたし自身もかつて大いに悩みましたし、「どうしたらいいでしょう」というご相談を受ける頻度の高い現象です。
たとえば、以下の画像のように、ミラーボールをガラスの外に出して、うっかりグリップを離してしまったような場合ですね。
実は、以前は、ガラスの外のオブジェもつかめていたんです。
わたしはそれをおもしろい仕様だと思い、けっこう海の上に物を並べたりしていました。
が、ある時からそれがさわれなくなり・・・
ただし、その後、とある機能がついて、通常ではさわれないオブジェもつかめるようになりました。
それは『Fliming mode』です。
これは、画面中央下のカメラマークにカーソルをあわせると出現するメニューで、アバターが消えて、好きなところにいけるようになります。
空も飛べますし、ガラスや壁を自由にすり抜けられるので、その機能を使って対象のところまでいけばいいのです。
おそらく、アバターの仕様変更をする際に、この機能が抱き合わせで考えられたのでしょう。
その状態からアバターに戻れば、普通にコントロール・パネルで操作ができます。
時折、Fliming modeのままで、コントロール・パネルが出ることがあるので、いずれはその仕様で統一されるのかもしれません。
壁に対しても同様です。
数値があまりにもピッタリだと、時折、画像をつかめなくなることがありますが、Fliming modeで壁に入れば、対象をつかむことができます。
『困った時のFliming mode』と覚えておいてください。