メタバース『に』集客、という発想は危険です。
言葉自体は流行っていますが、いまだそこに踏み込む人は、けして多くはないからです。
リアルでありがちな『立派な箱はつくったけれど、お客様が入ってくれない』状況が容易に想定されます。
また、リピートしてもらうためには、かなりの仕掛けが必要です。
妙手は、メタバース『で』集客なんですね。
まずは、平易でリスクの少ないアテンドが必要です。
その意味で、2022年7月現在、メタバースへの最も敷居の低い入口は『WIDAR』と『Spatial』と言えるでしょう。
どちらも無料で使えて、高性能なサービスだからです。
・スマホの3Dスキャンアプリ『WIDAR』
・3Dデータの置き場所がつくれる『Spatial』
それらのどちら側からでも、気軽にメタバースに入っていけます。
違いは、『物が先』か『物を置く場所が先』かですね。
ここでは『物=WIDAR』側からの道筋を書いてみます。
『WIDAR』は、iPhoneにもAndroidにも製品版があります。
使い方はいたって簡単です。
アプリをスマホに入れたら、あとは動画撮影の要領で、対象物の周囲をグルッとまわるだけ。
撮影したデータが一旦サーバーに送られ、3Dデータとして戻ってきます。
出来上がった3Dデータは、そのまま友達などに送付できます。
それはそれで楽しいはずですが、自分の好きなもの(フィギアやグッズ、食器や調度、洋服、靴、車、バイク・・・ etc.)だったら、それらをきちんと飾っておきたくなりますよね?
そこで重宝するのがメタバース空間です。
『Spatial』を使えば、そうした3Dデータや画像や動画といった2Dデータの置き場所を、簡単につくれます。
しかも無料なのに、こんなにゴージャスな空間を、自分専用として使えるのです。
『Spatial』にもiPhone版とAndroid版があります。
また、PCやMacの場合はブラウザで操作し、Meta(Oculus )Questでも扱えます。
以上2つのアプリを使うとすれば、たとえば『店頭に自慢の商品のサンプルを置き、3Dスキャンを撮ってもらって、展示コンテストをする』といった企画が考えられます。
なお、Spatialには2Dの画像や映像を展示することもできるので、そのコンテストにすれば、さらに敷居は下がりますね。
また、いきなり『コンテスト』を開催するのではなく、助走として『メタバースへの安全で簡単な入り方セミナー』といったイベントを開けば、より親切です。
それこそが、メタバース『で』集客。
この仕掛けには、お店の規模や業種は関係ありません。
メタバースに関しては、とかく大規模投資の企画がニュースになりがちですが、その分野は完全にレッドオーシャンです。
また、冒頭書いたように『立派な箱はつくったけれど、お客様が入ってくれない』可能性も低くありません。
せっかく、これだけ個人ユースの環境がそろっているのですから、それを使わない手はないですね。
また、Web2.0で発展した『個人の情報発信』というムーブメントが、Web3で逆転することもないでしょう。
その点からも、できるだけ少ない投資でムーブメントを起こす発想が求められます。
以上の企画にご興味持っていただけた場合は、連絡用メールフォームから、お気軽にご連絡ください。