020:AIパートナー/腕時計型

このタイプは、もっともオーソドックスな発想だと思います。
古くは、ウルトラ警備隊/ウルトラセブンの『ビデオシーバー』ですね。

今だって、スマホを腕にくくりつければ、同じようなことはできます 😊
ただし、もちろんもっと薄くて軽量になっている設定です。
二つ折りで畳まれていて、起動すると倍の大きさの画面が立ち上がります。

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とはいえ、一定の横幅がありますから、腕時計とは違います。
洋服の場合には、洋服の上に装着するのかどうか・・・

一方、和服との組み合わせは、かなりいい感じだと思います。
袖からスッと出して、AI執事を呼び出します。

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いずれ、和装は復権してくると思うんですね。
洋服の上にはおる着方などもふくめて。
また、インバウンドに向けた、レンタル・サービスの可能性もあります。
「そういうムーブメントとうまく合致した」という設定です。

なお、メーカーの名前は『秀常堂』
本社は京都府綾部市に置いて、『和』のイメージを引っ張りました。
ロゴも、同じコンセプトです。
文字や飾りを斜めに置くことで、和/縦と洋/横の融合を表現しました。

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019:AIパートナー/帽子型

鳥型、人型、猫型、小型ロボット型は、独立したAIパートナーです。
物理的な身体を持ち、設定上は脳波で持ち主とつながることにしています。

しかし、実際には、そういうのを嫌がる人もいると思うんですね。
あくまで「モニターの向こう側にいてほしい」と。
ここも、良い・悪いではなく、各自の嗜好と言えます。

ただし、今のようにスマホやタブレットでは味気ないですよね。
秘書や執事はもう少し身近な存在ですし、「手ぶらで出かける時にも一緒にいてほしい」
そこで考えたのが、帽子型でした。

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スカウターのように片目にスクリーンがあり、そこにAIパートナーやさまざまなデータが表示されます。
音声は、ヘッドフォンを使用。
もちろん、同じような仕組みを眼鏡型で考えてもよかったんですが、それだと発想的にあんまり『未来』が感じられません。
『今、無いもの』の方が、逆にリアルだと思います。

で、せっかく『つば』があるので、そこに「冷暖房装置がついている」という設定にしました。
暑い時でも、寒い時でも、AIが体温調整をしてくれる仕様です。

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脳にチップを埋め込んでAIとつながるのが嫌な人でも、このデバイスだったら「欲しい」と思ってもらえるのではないでしょうか?

ちなみに、メーカーは『猫の尻尾』という意味で『Byoubisha』という名称にしました。
製品自体がメインストリームからは外れたマイナーな発想なので、それを表現したかったのです。

同様のイメージから、本社の所在地は福岡県北九州市にしました。
かつては大陸への入口として繁栄し、独自の文化気質がある土地柄(という印象を、わたしは持っています)。
ロゴも、過度に装飾的なアルファベットとグラデーションで、外国の会社っぽくしてみました。

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018:AIパートナー/小型ロボット型

鳥 → 人 → 猫とつくってみて、「なるべく自然に見えるように・・・」というこだわりが、自分の中にあると感じました。
そこから「いやいや、ロボット的に見える方が安心する人もいるのでは?」と思い直します。

これは、ことさら良い・悪いといった話ではなく、人間ですから当然偏りはあります。
裏返して言えば、一人の人間が『多様性』を表現するのって、本当に難しいんですよね。
『トラスト』をわたし一人の作品ではなく、『プロジェクト』として、多くの方に参加していただきたいと思っている由縁です。

そんな流れで考えてみたのが、『小型ロボット型』
大きさ的には、30cmくらいでしょうか。
イメージ的には、ぬいぐるみです 😊

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パンダは妻が大好きなので、「はずせないな」と思いました。
続いてミッキーマウスを意識して、ネズミ。

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「そう言えば、犬がいないじゃん」という流れで、つくっていきました。

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メーカー名は、『曜産化成』です。
これは、友人の製本アーティスト:山崎曜さんを念頭においたから。
山﨑さんのnoteは、こちらです ▼▼▼

山崎かーめん曜|note 製本アーティストの やまざき・かーめん・よう と申します。zoomで好きな本を音読するグループを作ったのが、2020年3月 note.com


山崎さんは、わたしが知る限り、もっとも個性的な方。
まぁ、アーティストはだいたい変わっていますよね。
『手で作る本』という書籍も出版されていて、『手』作業へのこだわりが強いことが、イメージに合致しました。
人型AIパートナーは研究室でつくられる感じですが、小型ロボット型には工房がにあいます。

ロゴも、山崎さんを意識しました 😊

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「もともと玩具メーカーだった」という設定は、ちょっと気にいっています。
たとえば、「ルーツはルンバだった」なんてAIパートナーも出てくると思うんですね。
人間が育った地方や家柄によって気質が決まってくるように、AIパートナーの場合はメーカーの沿革が特性を決めることになります。

本社を名古屋にしたのは、トヨタ系の工場や技術者が開発に協力してくれたというイメージです 😊

017:AIパートナー/猫型

実は、鳥型を考えた時点で、すぐに猫型も思い浮かびました。
アンケートをつくりながら「犬型も加えておけばよかった」と思いましたが、イメージとしては『猫』の方がしっくりきたんですね。
それはたぶん、AIとの距離感の印象だと思います。
犬の方が従順な執事になってくれそうですが、人間がAIに対して持っているのは、もう少し「こいつ、勝手なことするなぁ」って感じじゃないか、と 😊

少なくとも、わたしの印象は、そうでした。


そして、「現時点では難しいが、技術が進んだら可能になる機能」として、『成長』を考えました。
当初は最少の状態で縮められている骨格が、時間の経過とともに開いていき、全体として大きくなる仕組みです。
設定ではそれを『骨格の時限アジャスタ』と呼びました。

事前の人気投票でも、猫型がリードをしていますが、おそらく猫タイプの市場はレッドオーシャンになると思うんです。
そこで、頭ひとつ抜け出すには「こうだったらいいな」の実現が必要になります。
成長過程を楽しむことで、AIパートナーへの愛着も増すことでしょう。


なお、このメーカーの名称は『麗明社』
「麗しい」という言葉に、上品な猫のイメージを重ねました。
そして、本社の所在地は東京都大田区です。
『骨格の時限アジャスタ』は、ものづくりに誇りを持つ、職人技の結晶ではないかと。

毎日更新しているnoteもどうぞ ▼▼▼

歴史の英知を共有していきましょう!

016:AIパートナー/人型

『AIパートナー』という響きから、すぐに想像されるのは『人型』だと思います。
友達のような、恋人のような、秘書や執事のようなAIが一緒にいてくれたら、心強いですよね。

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ただ、『人型』ってムチャクチャ費用がかかりそうです。
家の中にいてもらう分にはまだいいんですが、一緒に外出したら、すべてにおいて二人分の費用が発生します。
交通費が顕著ですね。
なので、富裕層向けのタイプになるんじゃないか、と。

また、開発にかける情熱も必要です。
何か、やむにやまれぬ理由がなければ、ビジネスベースの発想だけでは『人型』の開発は難しいと思います。
たとえば『亡くなった人にもう一度会いたい』という想いですね。
手塚治虫さんの『アトム』は、天馬博士が交通事故で亡くした息子をよみがえらせようとしてつくったロボットでした。


同じように、このメーカーの設定は、創業者が亡くなった妹を想ってつくったことにしています。
イメージの源泉は、大瀧詠一さんの『君は天然色』です。

この曲はなんだか浮かれた調子に聞こえますが、実は作詞した松本隆さんが亡くなった妹さんを想って書かれた曲なんですよね。
そのことを知って聞くと、明るい調子なのに、かえってその明るさが涙を誘います。

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そして、この会社の本社は、新潟県長岡市におきました。
というのも、長岡と言えば日本三大花火大会の一つですが、その花火は戦死者の慰霊として打ち上げられているからです。
花火の美しさもさることながら、観覧者のマナーが際立っているのは、娯楽というよりも敬虔な祈りがベースにあるからなのでしょう。
このメーカーには、そういう場所がふさわしいと思いました。

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ちなみに、山下清さんのちぎり絵『長岡の花火』も、本当にすばらしい作品ですね。