トラスト_概要

トラストは 幸せな未来ヴィジョンを共有する企画です 】

すべての物には、それをつくったメーカー(=人や企業)が存在します。
トラストは、その多様性を軸に展開するSFプロジェクトです。
参加者は、自分の意思で新しい歴史をきざむことができます。
ぜひ、その知的冒険をご一緒に!

◾️ 『新しい歴史』とは?

まだ誰も見ていない、体験していない『未来の年表』です。
『トラスト・プロジェクト』では、その年表に4つの時代区分を設けています。
参加者は、自分が最も興味をそそられる時代、あるいはリアリティーを感じられる年代の設定を使って、自由に創作活動を行うことができます。


活動を通して、最も大切にしたい特質は「多様性」です。
それぞれの個性が尊重され、お互いを大切にしあうこと。
ただし、その表現は容易ではありません。

というのも、マンガにせよ映画にせよ、未来を描く作品は、作者や監督の発想と好みに染まってしまうからです。
それは原理的に仕方のないことですが、本来、時代が進めばデザインや機能は多様になっていくはず。
しかし、未来を描く作品には、ほとんど例外なく、同じ形のビルが立ち並びます。
実は、統一されたデザインの景色は、『そこが極度の管理社会であること』をメタレベルで表現してしまうのです。

そして、「こうなるだろう」という無意識の信じこみは、良くも悪くも現実化します。
だったら、窮屈な管理社会や悲惨な戦争状態ではなく、明るく幸せな未来を思い描いた方がいいですよね。

『トラスト・プロジェクト』は、大まじめにSF的な想像力を展開し、幸せな未来をたぐり寄せるユニークな仕掛けです。

◾️ 仕掛けのユニークさとは何か?/基本ルール

『トラスト・プロジェクト』の発案は1998年にさかのぼります。
IT技術が今ほど進んでおらず、AI登場の予感もほとんどない時代。
当然、ヴィジュアル制作は完全に人間の職人芸でした。

その状態だと、この企画はちょっと動かせなかったんですね。
先ほど挙げた4枚のサンプルをわたし自身が描こうとすれば、トータルで1ヶ月くらいはかかるでしょうか。
それが、AIだったらほんの数十秒。
まるで次元が違います。
時代は、完全に変わりました。

画像生成AIが描き出す未来のヴィジュアルもリアルですが、それ以上に、AIとの協働自体が未来的と言えます。
トラストNFTを『幸せな未来へのパスポート』と称する由縁です。

◾️ 未来はこうなる/世界観の3原則

さて、『トラスト・プロジェクト』の発案は1998年でしたが、当時、宇宙開発の夢は人々の頭からすっかり消え去っていました。
宇宙進出の必要を迫ったアメリカとソ連の冷戦は、はるか昔。
月面着陸でさえ、人々の興味をひかなくなっていたのです。
逆にイーロン・マスク氏のロケット企業:スペースXは2002年の創業ですから、1998年は宇宙開発が再開されるまさに前夜。
「夜明け前の一番暗い状態」でした。

一方、『STAR WARS』『機動戦士ガンダム』など、SF作品における宇宙はおおむね戦場と化していました。
そこは、やるかやられるかの殺伐とした空間です。
わたし自身もそれらの作品は大好きだったので、手のひらを返すような批判はしたくないのですが、ただ・・・
わたしの興味は、殺しあいではなく、『人が生き続けていく未来』に移っていきました。
宇宙は、希望の広がる空間であってほしいですよね。


さて、1998年当時に考えた『トラスト・プロジェクト』の世界観3原則は以下の通りです。
それらは、現在の活動にも当てはまります。

1:宇宙開発は民間企業がになう
2:全ての物にはメーカーがある
3:国家の枠組みは言語がになう

こちらも、順番に解説していきますね。

1:宇宙開発は民間企業がになう

発想のきっかけは、ガンダムの監督:富野由悠季さんのインタビューでした。
それまでのアニメに登場する巨大ロボットは、どうやってつくられたのか曖昧でしたが、富野さんはそこにリアリティーを持たせようとしました。
そもそも巨大ロボットをつくるためには、膨大な資金が必要になります。
富野さんは「それって国家予算じゃなきゃ、無理だろう」と考えたのです。
だから、ガンダムの舞台は戦場だったんですね。

ここでは、一旦『戦争をエンターテインメントにすることの是非』は置きます。
ともかく、フィクションの理由づけとして、その説得力にうなったわけです。
そして、逆に「今後、宇宙開発が進むとすれば、そのにない手は民間企業になるだろう」と思いました。
冷戦のような切迫した理由がない以上、モチベーションとして考えられるのは経済活動です。

宇宙開発をビジネスの文脈で捉えること。
イーロン・マスク氏が、以上の仮説を実証してくれました。

2:全ての物にはメーカーがある

宇宙開発を民間企業がになうようになれば、ロケットや宇宙服のデザインには多様性が生まれるはずです。
おのずと、企業各社の特色が出るからです。
航空会社独自のカラーリングやCAのユニフォームを思い浮かべていただくといいでしょう。

そして、あらゆる物にはそれをつくった人や企業が存在します。
つまり『メーカー』です。
ほとんどのSF作品では、その点が意識されないために、同じデザインのビルが並んでしまうんですね。
下の画像は、そのあたりの疑問を記した1998年当時のスケッチです。



メーカーが乱立すれば、デザインや機能はバリエーション豊かになります。
それが、『多様性に富んだ未来』というコンセプトの源泉でした。
ロゴマークは、そうした各メーカーの特色の象徴です。

3:国家の枠組みは言語がになう

宇宙に出れば、国家の物理的な境界線はなくなります。
当然、国家意識も薄れていくはずです。

一方で、為政者たちは国家の影響力に固執するでしょうし、国民の側からしても何の後ろ盾もないのは心細い・・・
そこでフォーカスされるのが、『言語』です。
法律は言葉で書かれています。
連絡や交渉も言葉で行われます。
もっと言えば、愛情表現にも言葉が不可欠。
「話せばわかる!」ですね(笑)
結果として、国家意識は『言語』がになうことになるでしょう。
『トラスト・プロジェクト』は、日本語のおもしろさと豊かさをあらためて味わう契機にもなります。

そして、これはメタレベルの話ですが、当面、トラストの活動は日本語で行います。
将来的には、英語や多言語展開もあり得ますが、その場合にはスキーム全体(=年表の共有やビジネスフロー)をその言語圏に丸ごと移植するつもりです。

◾️ 実現したい世界

『トラスト・プロジェクト』の全体は、実際に未来の世界を生きていく世代(つまり、子供たち)の応援を最大の目的としています。
より善い未来をイメージし、その状態を実現することがゴールです。
もちろん、そのゴールは常に進化をしますから、活動は持続可能でなくてはなりません。

同時に、『トラスト・プロジェクト』は、『日本語』という素晴らしい知財を次世代に伝えていく『文化の青い鳥』企画の一翼です。
人が幸せを感じるために必要な『感謝』『希望』のうち、『希望』のきっかけづくりをにないます。
現在準備中の次世代に向けての活動は、以下のようなラインナップです。

・親と子で学ぶ画像生成AI講座
親と子で学ぶメタバース講座
と子でつながる
トラスト交流イベント


言葉を変えて、つづりましょう。

今、わたしたちは時代の大きな節目にいます。
AIの台頭、そして数年後に起きるシンギュラリティーは、人類史上最大の変化です。
それは、コペルニクス的転回をも超える、意識と認識の大転回になります。
その時、どんな振る舞いをするのが適切でしょうか?

少なくとも、「怖いぞぉ〜」と言って、まわりの人を萎縮させる必要はないはずです。
危機感をあおって何かを買わせたり、マウントを取る活動は、もうやめにしましょう。
中でも、大人が争いごとを演出して、子供たちの未来を競争化させる仕組みは、百害あって一利なし。
そして、新しい時代のためには、まず大人たち自身が『生きることの喜び』を感じることが大切です。

多少の不安を感じることがあっても、大切な人との絆を信じ、『明るい希望』を語っていきましょう。

なお、トラスト世界で何が起きるかについては『年表』ページをご覧ください。